認知症共同生活介護(グループホーム)における認知症予防
ココナッツオイルは認知症予防に使える?
グループホームにおいて、認知症進行の予防は日々の日常生活です。ですが、まずは少し流行った食品から書かせていただきます。
まずはココナッツオイルです。一時、認知症改善も期待されるなんてテレビで放送されたこともありました。これを試して経緯を見させて頂きましたが、結果として特に変化なしというところでしょうか。三食の食事前にスプーン一杯のココナッツオイルを、うろ覚えですが半年程継続していました。
認知症予防は本人の性格次第?
入居当時から、どこかのホテルに来たと思われる見当識障害は継続して変わらずといった方がいました。その方はとても勉強熱心で、毎日計算ドリルや漢字の書き取りをされていました。時間はだいたい一回20分程だったのです。
それ以上本人はやることを望みましたが、それ以上続けると「頭がクラクラする」「こんなに長いことやらせて!」と怒られてしまいます。様子を見て飲み物提供したり、お孫さんの写真等々見せておき、流れで休むことにしました。
グループホームにおいては、認知症予防よりもその他の入居者さんとの相性の方が重要かもしれないと感じました。本人の性格によるところが多いのです。
認知症初期の段階だと、「こんな人達と同じ所で生活しなきゃいけない」とマイナスに考えられる方と、「年をとったら、物忘れは仕方ないよね?まわりに比べれば、私はまだ、ましだ!」とプラスに考えられる方といます。
運動は本人の性格に合わせてみる
少し話が横道にずれましたが、予防のもう一つ運動について書かせていただきます。これは試したことというか、基本本人の趣味思考と運動をいかに自然に、つなげて行くかが重要な一つです。
例えばですが、コーラが好きな方であれば、買い物でコーラを買いに行くというきっかけで何気なく歩く機会を作るとかです。花や子供好きなどそれぞれの入居者さんで趣味思考が違いそれを把握して支援させていただくと、楽しみながら認知症予防にもなるという感じですね。
嘘か本当かわかりませんが、笑うことが認知症予防に良いと聞いたことがあります。よく笑う方は、認知症進行の予防云々抜きにしてもとても幸せそうで、僕たちも幸せな気持ちになります。
共通して毎日行っている認知症予防は、食事前のえんげ体操です。「パタカラ」「ポリバケツ」なんかの声を出すことで飲み込みが維持されやすく、えー、気管なんかの変な所に食べ物や飲み物が行きにくくなるという体操です。これも性格あるので、声かけてもされないかたは会話や歌で補ってます。
認知症の前に把握したいこと
改めて皆様の親御さんがどのような趣味思考持っているか、認知症になる前に把握していると、万が一認知症になっても楽しく幸せに生活できると感じています。
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