猫だって認知症を予防して家族を守りたい

猫も大きな野原を駆け巡りたいけど、大好きな家族を認知症から守りたい(ΦωΦ)。認知症に関わるエピソードや、認知症予防のための食事や運動などを紹介します。

認知症介護予防の基本は、介護技術のスキルを上げない?

介護は料理もオムツ交換もできなくてもいい?

僕は認知症対応型グループホーム職員ですが、右も左もわからない入社当初、当時の施設長から介護予防の極意を教わったと感じております。僕はこの仕事をするまで、ほとんど料理を作ったこともなく、おまけに不器用でオムツ交換ができるか心配でした。

それを施設長に相談すると、こう言われました。「料理ができない?良かったねー、だったら素直に心から認知症の入居者さんに聞けるから、聞きながらいっしょに料理すればいいよ。」

オムツ交換に関しても、このように教わりました。「良かったねー、オムツ交換はすでに失禁したあとのただの処理だよ。それは仕事でなくてただの作業だよ。失禁する前にいかに入居者さんの言葉だけでなく、態度や目線、表情一つ気にして見て、何気なくトイレ誘導すればいいだけだよ。」

はじめは意味が良くわかりませんでしたが、のちに認知症介護を続ける上で非常に重要なことだと感じてます。

料理は入居者の好みに合わせてみる

例えば、料理に関して認知症とは言え多少記憶がある方もいます。もっと言うと、心に印象深い事は感覚として残っていると感じてます。

そんなある認知症の入居者が「味が違う、こんなのは食べられない」と、食事をとらないことがありました。そこで、どういう味付けが好きなのだろうか?と入居者さんに料理の味付けをして頂きました。はじめはほうれん草のおひたしだったと思います。

先輩職員から「味付けはめんつゆの方が美味しいから、めんつゆ使った方が良いよ。」と教わっていましたが、入居者さんに聞くと、「醤油の方が良い」と醤油をかけられました。僕が味見すると、しょっぱく感じました。健康面では問題かもしれませんが、その方が作ってくれたのでそのまま出してみました。

すると、その料理を作ってくれた入居者さんだけでなく、他の入居者さんも普通に全部食べてくれました。改めて職員の価値基準で判断しない方が良いと感じました。

いっしょに料理を手伝ってくれて

追伸ですが、その料理を作ってくれた入居者さんは、それまで毎日日記に「死にたい、息子に捨てられた、こんな山奥に連れてこられ、姥捨て山だ」等々書いたり、一人テレビを見て過ごしたりしていました。

ですが、その日から、僕が料理を作っていると、「兄さん、大丈夫かい?」と笑って声をかけてくれて、いっしょに料理を作ってくれました。

はじめは味付けだけでしたが、少しずつやることを増やし、というか「私やるよ!」と、食材を切ったり、炒めたり、盛りつけまできれいにしてくれました。僕が料理下手なのが上乗せポイントにもなり、他の方から「美味しい」と言われ、笑顔が増えました。

ただ、最後に僕の責任なのですが、その後仕事のやりすぎて一時歩けなくなってしまいました。その後足が治ってからも、仕事やり過ぎないように手伝い量を減らすと、以前のように引きこもりがちになって認知症が進行してしまい、退去となってしまいました。

誰になんて言われようと、継続して手伝いして頂いた方が良かったと、これからそうすると考えている次第です。

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ガイド役:ホワイト

ガイド役:ホワイト

二児の母の愛猫で、チャームポイントは尻尾の白猫。
一見すると愛嬌があるように見えるが、実は意外としっかりもの。
最近は、物忘れが多くなった祖母(母の母)がもしかして認知症かもしれないと悩んでいる母を見て、どうすればいいのかいつも母のことを気にかけている。
その一方で、相方のパグの食欲旺盛やおとぼけぶりに振り回されているのも、頭が痛いところ。

サブガイド役:グレイ

サブガイド役:グレイ

ホワイトの妹、一見強がっているが実は甘えん坊で、毎日母といっしょにいたがっている。姉のホワイトには頭が上がらない?