猫だって認知症を予防して家族を守りたい

猫も大きな野原を駆け巡りたいけど、大好きな家族を認知症から守りたい(ΦωΦ)。認知症に関わるエピソードや、認知症予防のための食事や運動などを紹介します。

脳梗塞後の認知症の進行をくいとめる、介護保険をうまく使おう

脳梗塞で倒れた父の物忘れが激しく

私の仕事はケアマネージャーです。介護関係の資格や経験は豊富で、認知症ももちろん勉強しましたし、研修もたくさん受けました。

そんな私の父親が脳梗塞で倒れたのがちょうど一年前。離れて暮らしているとはいえ、ほぼ毎日顔を見ていたのに、全く兆候に気づかなかったのです。しかも父親と同居する母は、全く脳梗塞を想定せず、普通に外来受診させてしまったため、治療までの時間はかなりかかってしまいました。

大きな麻痺が残らなかったのは幸いですが、入院中は言語障害も残っていました。そんな中で、私が気になったのは、精神面での変化です。まず、表情が乏しくなりました。また、今まではよくしゃべる父だったのに、口数が激減。言葉の出にくさだけが原因とも思えない変化でした。

何より、同じ話を何回もする、急に泣く、物忘れが激しいという症状が現れたのです。急性期治療が終わって今後の話が出たときに、麻痺が軽度だったことから、自宅につれて帰ることを選びました。このままでは、間違いなく認知症が進行すると思ったからです。

認知症予防に必要なコミュニケーションと水分

まず退院してはじめに、今まで週一回通っていたリハビリの半日デイサービスを週三日に増やしました。本人にはリハビリ目的と説明しましたが、本当の目的はコミュニケーションの強化と、確実な水分補給です。

実はあまり知られてはいませんが、脱水と認知症は大きな関連があるといわれています。水分量を増やすだけで認知症状が軽減したデータもあるくらいです。高齢者はトイレに行くのが億劫だとか、そもそものどが渇かない等の理由で水分を取りません。もちろんいろんな病気の原因にもなります。

父もご他聞にもれず水分を取らない人でしたから、デイサービスに行って促してもらうことで、確実な水分量を確保しました。昼間は家で一人ですから、誰とも話をしません。もちろんそんな環境がいいわけありません。

リハビリデイを選んだのは、運動しながら話をすることで脳が活性化するからです。もくもくと運動するのでもなく、ただおしゃべりするのでもない。とにかく運動中にはまめに話しかけてもらうようにお願いしました。

介護保険を活用してヘルパーにもお願い

デイサービス以外の日にもヘルパーに来てもらい、話しかけてもらう回数を増やしました。これらのことで父も忙しくはなりましたが、もともと話好きの人好きなので、本人も喜んでいました。

一番気になっていた感情失禁、いわゆる急に泣き出す行動も、このようにいろいろと気をつけて二ヶ月ほどでなくなりました。

あれから一年たち、今はほとんど脳梗塞前と変わらない状態に戻っています。家でも少しの工夫でできること、うまく介護保険を利用することで回復した、いい例だと感じています。

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ガイド役:ホワイト

ガイド役:ホワイト

二児の母の愛猫で、チャームポイントは尻尾の白猫。
一見すると愛嬌があるように見えるが、実は意外としっかりもの。
最近は、物忘れが多くなった祖母(母の母)がもしかして認知症かもしれないと悩んでいる母を見て、どうすればいいのかいつも母のことを気にかけている。
その一方で、相方のパグの食欲旺盛やおとぼけぶりに振り回されているのも、頭が痛いところ。

サブガイド役:グレイ

サブガイド役:グレイ

ホワイトの妹、一見強がっているが実は甘えん坊で、毎日母といっしょにいたがっている。姉のホワイトには頭が上がらない?