「運動」と「回想療法」のコグニサイズで健康づくりと認知症予防
物忘れが増えた親父のために回想療法
最近親父の物忘れが多くなって心配していました。
本人にそのことを言っても「大丈夫だボケてない」と返事を返されるだけ。専門医の受診を切り出しても、拒否するばかりで、しつこく言えば怒り出す始末。なかなかこちらの話を聞いてくれません。
そこで「回想療法」というものをやってみることにしました。
たぶん親父は仕事も子育ても終え、徐々に自分の役割がなくなっていく中で認知症の傾向が出てきたのではと感じました。若かりし頃の元気でバリバリな親父に戻って欲しいと考えたのです。
回想療法と運動を兼ねたコグニサイズ
休日の前の晩、8時くらいに親父をウォーキングに連れ出しました。「回想療法」「運動」を合わせたコグニサイズを実践しようと考えたのです。
一緒にウォーキングをしながら、昔話を語りかけました。「自分が小さいころ一緒にどんな遊びをしたっけ?」とか、「親父が小さい頃はどんな遊びをしていたの?」とか、自分が幼かった頃のことや親父が小さかった頃のことを問いかけてみました。
最初は「そんな昔のこと忘れてしまったよ」と、返事も二言三言でした。ウォーキングは自分の体にもいいので、私はその「回想療法」と「運動」のコグニサイズを毎週末天気のいい日には続けることにしました。
ウォーキングを楽しみよく話すようになった親父
「面倒くさいな」と言っていた親父がいつしか週末になると早々と食事を済ませ、支度をしてウォーキングに行くのを楽しみにするようになってきます。
そして一緒に夜道を歩きながら、自分から進んで昔の話を語ってくれるようになりました。戦後のつらい時期のこと、結婚した時のこと、私が生まれた時のこと。
さらに、徐々に私に対してもアドバイスをするようになってきました。仕事に対しての心構えや子育てについての注意など、今まで何も言わなかった親父が私に対しいろんな考えを熱く語るようになってきました。
認知症予防と健康づくりを兼ねて
ウォーキングは最初は30分から始めましたが、今では1時間余もかけてやっています。親父も運動後はよく眠れるのか、睡眠の質もよくなってきたようで、日中もすこぶる元気になってきてます。
家の中で自分からできることを見つけて、例えば庭の草むしりや側溝の掃除など、積極的にやってくれるようになりました。まるで若かりし頃の親父が戻ってきたように感じます。
物忘れも最近はめっきり減ってきた感じがして、逆に私の物忘れを指摘されることの方が多くなってきたように感じられます。ウォーキングを兼ねた回想療法で親子のコミュニケーションをとりながら、認知症予防と健康づくりに取り組んで、私の心配も解消されてきた今日この頃です。
別居されている方には少し難しい予防方法ですが、同居で休日前に少し時間がある方は試してみてはいかがでしょう。自分の健康づくりやダイエットも兼ねて子供たち(孫)と一緒にやるのも楽しいかもしれません。
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