ただの物忘れと思ったら油断大敵！昼夜逆転になると家族は辛い
姑の認知症は物忘れだった？
舅姑は３年前から同居すべく九州から愛知県にやってきました。舅が姑の事を、認知症だと言ってはいました。とはいえ脳梗塞の再発予防のため脳神経外科に定期的に通院しておりましたし、きちんと検査を受けたわけではなかったので、様子を見てそのうちに検査とのんきに思っていました。
そんな矢先一時帰郷した舅が急死するという出来事があり、姑は一時自分の行く末についてとても不安がっていました。そのころから、嫌がっていたデイサービスにも週のうちの何日かは行ってもらうようにせざるを得なくなってきました。それでも徐々に楽しみの時間に変わってきて、ほとんど喜んで行ってもらえるようになりました。
それと並行して脳神経外科外来で認知症の検査もしてもらいましたが、認知症と老人性の年齢による物忘れの境目とのことでした。しかし念のため薬は処方していただき飲み始めてはいました。
時々家族が昨夜の夕飯はなんでしたか？などと聞くと、きちんと答えますし、デイサービスでの楽しかった事などもよく覚えていて話してくれていました。その頃はやはり物忘れがひどいだけ、もし病気だとしてもごくごく軽い認知症くらいにしか思っていませんでした。
油断していたら症状が進行していた
しかし、ある日私が仕事から帰宅すると「買い物に行っていたの？」と聞いたり、夜なのに「おはよう。」と言ったり、少しづつおかしな言動が目立つようになってきました。
トイレに関しては、時々失敗もありますが、排便に関してはトイレでしていました。ところが薬を飲みだして半年後くらいからは、紙パンツの中に出ていても気づかず、周りの家族が臭いで気づきトイレに連れて行くという事が増えてきました。
デイサービスから帰宅する時間には家族はいないため、ヘルパーさんをお願いしていましたし、デイに行かない日は昼頃と夕方ヘルパーさんに入っていただいていました。
そんなある日私が仕事から帰宅すると、杖でベッドを叩き「誰か迎えに来てください！」と叫んでいました。「どこに行くの？どこに行くつもりだったの？」と聞くと「家に帰るの」と言い、主人とリビングでテレビを見ていると突然「いつ帰るの？」と言ったりするようになりました。
昼夜逆転して夜中に起こされる
それだけでなく夜中には「今子供がいたけど、どこにいった？」と言って、横で寝ている私を起こしたりするようになりました。また「タケノコを取ってきたのをどこかに置いたから、見てきてくれない？」等、夜中に家族を起こして、あれやこれやいう事が多くなりました。
もともと脳梗塞の後遺症で、手すりを掴んだり補助なしでは歩けないため、外に出ることはないのです。
それでも普段はゆっくりしか移動できないのに、不在の時に限って自室から出て、他の部屋に家族を探しに行き、つまづいて転んでしまっていたこともありました。幸い時間的には10分もたっていなかったので、大事にはなりませんでしたが、日々びっくりする事ばかりです。
ご飯を食べていないのになぜか食べたと言う
一般的にアルツハイマーの人は、ご飯を食べたのに食べていないというと聞いています。一方姑はその逆で、朝食を食べると、昼食は「さっき食べたばっかりだからいらない。」と言ったりしていました。
しかし、好きなものは食べるんですよ。鮪の刺身とか鰻かば焼きとかは「いらない」と言っていたはずなのに、「今日はお刺身なんだけど…」と言うと、「それじゃ、少しだけ食べようかね。」と言ってきっちり１人前食べます。
認知症の姑に家族は皆苦労させられてしまう
おかしなことを言うと、否定してはいけないと対処方法は聞いていましたが、時々は反発して、「何言ってんの！誰もいないよ。ここは自宅だよ。息子の家だよ！」と言ってしまう事もありました。
すると姑は「こんなところは早く卒業しなくてはいけない！」と訴えていたり。可愛そうだとわかっていても、家族もみんな疲れてきて、なかなか肯定して宥めることができなくなっています。
とにかく昼夜逆転が家族には一番堪えますね。夜中に起こされずに朝を迎えられるととても幸せな気分で、その日はわりと気長に接することができます。
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