定年退職後の空いた時間に家庭菜園で認知症予防
久しぶりの家庭菜園は父の認知症を予防するため
私には60代の父がいます。60歳で会社を定年退職してから、ぼーっとしていることが増えました。会社員時代は体も頭も使う仕事をバリバリこなしてきたので、退職してから日常生活に張り合いがなくなってしまったそうです。
物の名前が出てこなくなることが増え「あれ」とか「それ」といった言葉が増えてしまい、私の母も困っていると言っていました。
私はこのままでは父が認知症になってしまうのではないかと心配し、認知症予防になりそうなものをネットで調べました。すると、家庭菜園が認知症予防に有効だという記事を見かけました。家庭菜園をすることで、土をいじるときの触覚や植物のにおいを感じる嗅覚などの五感が研ぎ澄まされ、それが脳にとってよい刺激となるそうです。
家庭菜園は私がまだ子供の頃に父と一緒にやっていました。父と一緒につくったきゅうりやなすがとても美味しかったことを今でも覚えています。私が大きくなると父の仕事が忙しくなり家庭菜園からは遠のいてしまいましたが、時間がたっぷりある今、家庭菜園は父にとってぴったりな認知症予防になるのではないかと思いました。
家庭菜園をして生き生きとなった父
昨年の父の日に父に野菜の苗をプレゼントしました。父に家庭菜園をすすめると、さっそくその日から土を耕すようになりました。
家庭菜園は春から夏にかけてきゅうりやトマトなどの夏野菜を育て、秋から冬には大根やネギなどを育てます。水やりや雑草とりなど意外とやることが多く、水やりは1日でも休むわけにはいかないため、急に忙しくなった、と父は言いました。
肥料や水のあげかたなど学ぶことも多く、野菜のお世話以外にも本を読んだり人に聞いたりとやらなきゃいけないことが色々あるんだよ、とも父は言っていました。
家庭菜園をすることによって、五感を使うだけでなく本を読んだり人と関わることも増え、それも認知症予防に役立っているのではないかと思います。野菜のことについて生き生きと話す父がすごく輝いて見えました。
家庭菜園は認知症予防に役立つ
家庭菜園を初めて1年ほど経ちますが、父はぼーっと過ごすどころかテキパキと物事をこなしています。母に聞いてみたところ、物の名前が思い出せないときに言う「あれ」や「それ」といった言葉も少なくなったと言っていました。
家庭菜園は五感を使うこと、家庭菜園を通して人との関わりが増えることから、認知症予防に有効なのではないかと思います。父に先日家庭菜園の様子を聞いたところ、「今年の冬から春に向けて孫の好きなイチゴをたくさん作るから食べにおいで」と楽しそうに話していました。
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