猫だって認知症を予防して家族を守りたい

猫も大きな野原を駆け巡りたいけど、大好きな家族を認知症から守りたい(ΦωΦ)。認知症に関わるエピソードや、認知症予防のための食事や運動などを紹介します。

本人のやる気を大切に!認知症予防で気をつけたいこと

まさか認知症?母の認知症を疑ったきっかけ

74歳になる母は独り暮らし。近くに住んでいる私はほぼ毎日のように顔を見に行きます。
話していると時折「あれ?」と首をかしげたくなるような言動が見受けられ、もしかして?なんてドキドキすることが度々あり、認知症について色々と考えるようになりました。
そんな母と私たち家族の認知症予防体験談です。

長年連れ添ってきた父が亡くなった途端、母の気弱で自信なさげな言動が目立つようになってきました。それまでは身体の弱い父を支えながらもいつも笑顔で凛としていた母。度が過ぎるくらいのおせっかい、思い立ったら即行動の猪突猛進タイプの人間だったので、あまりの変容ぶりに目を疑うばかりでした。

顔を見に行くとボーっと座っていることが多く、声をかけると戸惑った表情を見せ、3テンポほど遅れて我に返ると云った感じです。日付や月、曜日の間違えも目立ってきて、季節の行事ごとさえも思いだせない時もありました。季節ごとにそれに合った掛け軸やお花を選んで飾ることが好きな人だったので、症状に気がついた時は非常にショックを受けたのを覚えています。

父が亡くなったことに対する気分の落ち込みだけでは片づけられないような不安が私の頭をよぎり、このままではいけないと一年発起し、本やインターネットなどで認知症の予防方法を手当たり次第に探し始めました。

認知症予防はこれだけで十分?

そうしていきついたのが以下の方法です。

栄養バランスのよい食事にイワシやサバを食べよう

亡くなった父は長い間厳しい食事療法を続けていたので、母は必死になって栄養バランスを考えた食事作りを心掛けてきました。しかし父が死んだことで気が抜けてしまったのか、自分の食事にはあまり関心が湧かないようで、ひどい時は食べるのを忘れてしまうなんてことも度々ありました。

これではいけないと思い、母の家へ行ったり逆に来てもらったりする回数を増やし、家族で一緒に食事を摂るなどの試みを始めました。それと同時に料理の品数を多くするため、私が2~3品おかずを作ってもって行ったりもしました。

特に気をつけたのが背の青い魚を積極的に摂ってもらうことです。イワシやサバなどの背の青い魚にはDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれており、脳の働きを活発にしてくれるとのこと。母もイワシやサバは嫌いではないので、煮付けや照り焼きなどにし1週間に3回ほど食べてもらうようにしています。

日記を書くことも立派な頭のトレーニング

記憶のトレーニングとして毎日日記を書くように促してみました。日記など個人のプライベートなことなので強制するわけにはいかないかなぁ?と思いつつも、「日記をつけるって認知症予防にいいんだってー」とサラッと話すと、早速つけ始めたのには驚きました。

本人も物忘れが多くなってきていることを気にしているのでしょうね。もちろん私が内容をチェックするわけにはいかないので、それ以上干渉はしなかったのですが、後日、母のほうからその日一日やったことのメモを見せてきてくれて、なるほどと思いました。

その紙には母のタイムスケジュールがびっしり。日記というよりもTODOメモといった感じで、それらをチェックしていく方法で忘れ物を減らす作戦だったのです。

本を朗読するのはそれほどしんどいことでない

これは友人に聞いたのですが、声を出して本を読むことで脳が適度に刺激され、認知症予防に非常に有効とのこと。元々本が好きな母は早速図書館で本を数冊かりてきて朗読を始めました。

もちろんそれまではほとんど黙読しかしなかったのですから、声を出して読むのはなかなかしんどそうな様子。黙読だと読めない漢字も何気にスルー出来たのに…、なんて悔しそうな顔をしながら辞書を引いています。それでもがんばって毎日30分は必ず声に出しながら本を読むようになりました。

何よりも本人のやる気をなくさないよう心がけて

最後は母に自信を持ってもらうよう意識しながら、声掛けや行動を行うという私たち家族の試みです。それまではいつまでも元気でしっかりしていてほしいと願うあまり、母が少しでも失敗すると「なんで?」などと母を責めるような態度をしてしまいがちでした。

これでは母の心がどんどん委縮して自信を失うことになりかねません。おそるおそる人の顔色をうかがいながらの行動は、自発性を高める認知症予防の方向性からもどんどんかけ離れていってしまいます。

というわけで母が勘違いしてしまったり、物忘れがあった時でも家族は焦らず気楽に構え、出来るだけ本人に気づかせ自身で修正する方向に持っていくよう促す声掛けを心がけました。

母の気持ちは前向きに変化できた

これらの取り組みによって徐々に母は自信を取り戻し、前向きな言葉もよく聞かせてくれるようになってきました。

なんと今では短い時間ですが介護の仕事をするようになり、一人暮らしの方への食事作りや掃除、洗濯などを行い夫の看病や介護で培ってきた能力を少しでも生かしたいとがんばっています。

さらに朗読の本を探すために通っていた図書館で読み聞かせサークルと出会い、小さな子供たちに絵本を朗読出来ることを夢見て毎日練習に励んでいます。

認知症の予防のため本人も家族も努力してますか?

バランスのとれた食事や規則正しい生活、記憶をとどめるためのメモ書きなど、認知症の進行を遅らせる手段は沢山あると感じます。しかしそれは本人の努力があってこそ。

本人に少しでも前向きな気持ちが芽生えたときには、その気持ちをちゃんと拾い上げ、大切に育てていく努力が家族には必要になってくると感じます。

    • 認知症の予防のためには、家族の協力や温かい言葉も欠かせなくなるわね。いくら物忘れが増えたからと言って下手に責めてばかりでは逆に本人のためにならないから、そこは大目に見る余裕も必要があるわ。」



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ガイド役:ホワイト

ガイド役:ホワイト

二児の母の愛猫で、チャームポイントは尻尾の白猫。
一見すると愛嬌があるように見えるが、実は意外としっかりもの。
最近は、物忘れが多くなった祖母(母の母)がもしかして認知症かもしれないと悩んでいる母を見て、どうすればいいのかいつも母のことを気にかけている。
その一方で、相方のパグの食欲旺盛やおとぼけぶりに振り回されているのも、頭が痛いところ。

サブガイド役:グレイ

サブガイド役:グレイ

ホワイトの妹、一見強がっているが実は甘えん坊で、毎日母といっしょにいたがっている。姉のホワイトには頭が上がらない?