猫だって認知症を予防して家族を守りたい

猫も大きな野原を駆け巡りたいけど、大好きな家族を認知症から守りたい(ΦωΦ)。認知症に関わるエピソードや、認知症予防のための食事や運動などを紹介します。

おばあちゃんがアルツハイマー型認知症になって介護などして分かったこと

物忘れはアルツハイマー型認知症の第一歩か?

私は高校卒業後、大学進学のために上京。どんどん地元から足が遠のいていた頃、おばあちゃんは認知症診断を受けていました。事のきっかけは物忘れ。いつも元気そうなのに会話が噛み合わないことが多くなり、母が病院に連れて行ったことで判明しました。

検査の結果病名は『アルツハイマー型認知症』、なんとなく聞き覚えがあるなくらいでしたが、1年後にはどんどん病状は進行し、おばあちゃんはすっかりと変わり果てていました。

具体的にあったことといえば、認知症の薬を「飲んだ」と言い張り、頑なに飲まないところからはじまりました。遊びに行くと、私のことはもう孫とは分からず、小学校時代のお友だちと勘違いをしているらしく一緒にお人形遊びをしました。

夜間徘徊をするほどひどい進行

母が言うには、最近のことからどんどん忘れていき、昔のことを口にすることが多くなったとのことでした。

元気に歩ける認知症だったことがあり、おじいちゃんが夜中に目覚めると隣におらず、夜中に必死の捜索が始まったこともありました。深夜徘徊です。記憶は薄れていっても靴の履き方や玄関の鍵の開け方は忘れないのです。

結局おばあちゃんは、自宅から少し歩いたところの道路の真ん中に座り込んでいました。
その話を聞いた時に肝を冷やしました。

またある時には、朝キッチンへ行くと床中にふりかけがばら撒かれているということもありました。おばあちゃんは農家でこれまでずっと米作りと野菜作りで生計を立ててきた人で、
話を聞くと種蒔きをしたと思っているようでした。

脳梗塞を起こしてから物忘れがさらに悪化

そんなおばあちゃんの介護を、おじいちゃんと母が中心になりやっていました。デイサービスも利用し、手伝える時には家族総出でおばあちゃんを支えました。だからなのか、大変なことも多い中で母は「子どもに戻った母は可愛い」と笑うことが多かったように思います。

そんな介護生活から数年経ったある日、事件は起こりました。デイサービスから帰ってきたおばあちゃんの様子が変だったのです。異変に気付いた母がすぐさま病院に連れて行くと、『脳梗塞』を起こしていました。

日中に2度起こしていたようだと言われましたが、デイサービスから帰宅後に病院に連れて行ったためにデイサービスに責任を追求することはできませんでした。おじいちゃんや母の中には、これまでお世話になったという思いもあったのでしょう。

おばあちゃんは入院しました。相変わらず会話は成立しませんし、物忘れもひどくなり、ついにはずっとそばにいた母のことも分からなくなりました。

亡くなってからは介護から解放された?

そんな中、おじいちゃんが肺炎を患い、おばあちゃんより先に呆気なく亡くなりました。

お葬式でおばあちゃんが「おじいちゃんはどこへ行ったの?」と不思議そうに探す姿はよりいっそう皆を悲しませました。そしておじいちゃんの他界から半年後には、後を追うようにおばあちゃんも亡くなりました。

その1年のなかで両親を亡くした母の衰退ぶりは見るに耐えないものがありました。それでも今は、笑顔で過ごせるようになりました。亡くなってつらいという思いと、介護から解放されて肩の力が抜ける不思議な感覚。

認知症は本人だけでなく家族も病気にしてしまう?

認知症は大変な病気です。薬で進度を遅らせることはできても根本治療は、今の医療をもってしてもできません。

家族の誰かが病気になると、家族みんなが病気になる。そんなことを感じます。看病される側も看病する側もしんどいのは変わりません。

なるべくどんな病気にもならないよう、日頃から気をつけることが大切です。ただいざなってしまったら、介護のなかにも楽しみを見つけるようにしましょう。私の母が、子どもに戻ったおばあちゃんを可愛いと笑っていたように。



    • 大好きだったおばあさんが自分のことを忘れてしまうのは、辛い気持ちになるわよね。

    • お母さんもいつおばあさんがこうなってしまうのか、認知症にかかってしまったご老人の話を聞いて、心配しているわ。

    • 自分や家族のことを忘れてしまったり、深夜に徘徊したり、今まで物を大切にしていたのに粗末に扱うようになったり。

    • まさに明日は我が身って感じよ。

    • ともかくそうなることを防ぐためにも、今のうちにまだ元気な頃からしっかり予防をする。できることをやるしか方法はないわよ。



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ガイド役:ホワイト

ガイド役:ホワイト

二児の母の愛猫で、チャームポイントは尻尾の白猫。
一見すると愛嬌があるように見えるが、実は意外としっかりもの。
最近は、物忘れが多くなった祖母(母の母)がもしかして認知症かもしれないと悩んでいる母を見て、どうすればいいのかいつも母のことを気にかけている。
その一方で、相方のパグの食欲旺盛やおとぼけぶりに振り回されているのも、頭が痛いところ。

サブガイド役:グレイ

サブガイド役:グレイ

ホワイトの妹、一見強がっているが実は甘えん坊で、毎日母といっしょにいたがっている。姉のホワイトには頭が上がらない?