猫だって認知症を予防して家族を守りたい

猫も大きな野原を駆け巡りたいけど、大好きな家族を認知症から守りたい(ΦωΦ)。認知症に関わるエピソードや、認知症予防のための食事や運動などを紹介します。

認知症とは異なる症状? 防ぐ方法がないピック症の怖さについて

認知症なのになぜ発見が遅れたか?

85歳を越えた辺りから、言動がこれまでと違ってきた祖父。少々亭主関白なところはあるものの、兄弟と交流し旅行や食事に行くことを楽しみにしていた祖父でした。

それが、祖母に怒鳴り散らし、祖母が外に出ようとすると阻止しようとする行動が目立つようになりました。

目が少々見えにくくなった以外は身体機能も維持しており、記憶力保持していて、これまでテレビ等で見聞きしていた認知症の症状とは違ったため、発見が遅れました。病院で診察を受けさせようとしても既に診療拒否が始まっており、これまで飲んでいた心臓の薬も服薬拒否が始まっていました。

ピック症とはどういう症状か?

そのため、昔から通っていたかかりつけの内科の先生に高齢の人にすべて受けてもらう定期検診であると説明をしてもらい、なんとか病院で検査を受信することにしました。

出された診断結果はピック症という耳慣れないものでした。ピック症は全頭側頭型認知症の一種ですが、現在のところ有効は治療法は確立されていません。症状は進行性で人格の変化が目立ち、反社会的な衝動的行動、投げやりな態度などが主な特徴とされています。

祖父に目立った症状は、祖母への暴言、物を投げつけるなどの暴行、祖母への束縛、薬の服薬拒否、受診拒否などでした。祖母への負担を軽くするため、デイサービスなども検討したのですが、ピック症の人は他の人とトラブルを起こすことが多いため、門前払いを食らうことがとても多かったです。

ケア先を探しても拒否されて

ケアマネージャーさんに入ってもらいなんとか見つけてもらったのは名古屋市内でも二施設だけでした。見学に行き、祖父に体験デイサービスを受けてもらいましたが、合わなかったようで、二度めは頑として車に乗ろうとしませんでした。

かといって、自宅にヘルパーさんを入れることは頑なに拒否しており、家族も顔を出すと機嫌が悪い時は怒鳴り散らす状況で、祖母の負担は強まるばかりでした。

孫達が祖父を連れ出して散歩に出かけたり、遊びに行くことで、少しでも祖母への休息時間を確保していました。それも限界を迎え、最終的には精神病院へ入院させることを医者に進められることとなりました。

家族にとっては苦渋の選択でしたが、祖母も高齢で、これ以上の負担は共倒れになる可能性が高く、入院を選択することとなりました。本人には説明することは出来ず、当日はだまし討の形を取り、強行に入院させる手はずを整えていました。

突然の脳梗塞を起こしてからは

後二週間で入院となった時、急に脳梗塞を起こし、救急車で運ばれました。まさかの展開で、それまで身体機能は異常がなかったのですが、一切飲食ができなくなりました。

胃ろうを進められましたが、本人は頑なに拒否をしました。これはまだ認知機能がしっかりしていた時から延命治療について、拒否をしたいと家族とよく話し合っていたこともあり、祖父の意思を尊重することとなりました。

その後三ヶ月で亡くなりましたが、最後まで記憶力は維持されていました。

ピック症の恐ろしさにどうすれば?

ピック症の怖さは、反社会的行動があるため、地域の資源を活用しにくく、家族の負担が大きいことがあります。原因も分かっておらず、治療法もないため、防ぐ手立てがないのが現状です。

もしなってしまったら、早めの医者とケアマネージャーさんへの相談が大切なのは、言うまでもありません。

    • ピック症は治療法や予防方法がわからないだけでなく、原因すらもわからないから本当にタチが悪いわね。お母さん達みんなに好かれている優しいおばあさんが、ピック症で人変わりして暴言など問題行動を起こしてしまうと思うと・・・。

    • 中でもやっかいなのは、他のアルツハイマー型などの認知症とは違って症状に記憶障害が見られないことが多いのよ。食事をしてもすぐに忘れることがないから、本人だけけでなく周りの人も認知症と気づかず、病院でも認知症と診断されないことも多いのよ。

    • 認知症になると万引きなどを繰り返すようになって反社会的な行動が増えるとか言われているけど、もしかしたらこのピック症が影響しているかもしれないわよ。

    • 他にもピック症は一つのことに対して異常に執着をすることもあると聞いたわ。毎日同じ料理を食べるとか、毎日同じ時間に同じことを繰り返し行動するとか。

    • ともかくピック症であることがわかったら、万引きや暴力などの問題行動を起こさないかどうか常に見守っておくしかないわ。

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ガイド役:ホワイト

ガイド役:ホワイト

二児の母の愛猫で、チャームポイントは尻尾の白猫。
一見すると愛嬌があるように見えるが、実は意外としっかりもの。
最近は、物忘れが多くなった祖母(母の母)がもしかして認知症かもしれないと悩んでいる母を見て、どうすればいいのかいつも母のことを気にかけている。
その一方で、相方のパグの食欲旺盛やおとぼけぶりに振り回されているのも、頭が痛いところ。

サブガイド役:グレイ

サブガイド役:グレイ

ホワイトの妹、一見強がっているが実は甘えん坊で、毎日母といっしょにいたがっている。姉のホワイトには頭が上がらない?