猫だって認知症を予防して家族を守りたい

猫も大きな野原を駆け巡りたいけど、大好きな家族を認知症から守りたい(ΦωΦ)。認知症に関わるエピソードや、認知症予防のための食事や運動などを紹介します。

介護は家でか施設でのケアか~みんなが大好きな祖母をめぐって

祖母はいつから認知症になったのか?

数年前に90歳手前で亡くなった祖母が認知症でした。

すぐ近くに住んでいて、幼いころはよく面倒を見てもらいかわいがってもらいました。商売もしていて、お店の中心的な人物でいつも元気でおしゃべり好き&歌好きで、友人も多く旅行にも出かけたりと、とにかくパワフルウーマンでした。

その祖母に認知症の影が見え始めたのは、20年前位前のことです。

物忘れが多くなったのは認知症の初期症状?

はじめは「買ったものが無くなった」、「置いた場所を忘れた」などの発言をするようになりました。

近くの我が家にもほとんど毎日のように来ていたのです。ただそのようなことを聞いても、他の記憶ははっきりしていましたし、本人はいたって元気なように見えましたので、「歳のせいなのかな」位にしか思っていませんでした。

一緒に住む家族もあまり気にはとめていませんでした。働くことが好きなので、お店の仕事も楽しそうによく手伝っていました。

しかし今振り返ってみると、認知症の初期症状だったんだなと感じられます。

疑い深くなったのは認知症の症状が進行したから?

穏やかな状態がしばらく続いた後、そのような発言が多くなり、「泥棒に盗まれた」と言うようになり、しまいには身内や一緒に住む家族までも疑ってしまうようになりました。

そういう時は顔も険しくなり、周りの説得も耳には入っていないようでした。この頃になり私達や一緒に住む家族も「認知症」ということを認識しだしました。

この頃を境に部屋の掃除をしなくなりました。同じものを何個も買ったり、同じような食品がごろごろ転がっていたりと、もともと整頓上手・きれい好きの祖母とは真逆の生活になっていました。

そのように症状が進んでいても、部屋の掃除に手伝いに行った私たちには、いつも優しい笑顔で迎えてくれました。

徘徊をきっかけに介護施設への入所を決意

この時は、田舎なので回りに目の届く身内・親戚も多く、昔から面倒見の良い祖母だったので周りからも愛されていて、みんなで面倒をみればいいという雰囲気でした。介護施設はまだ遠い選択肢でした。

しかしそれを選択しなければならない出来事が起こってしまいました。ある冬の明け方頃、祖母が徘徊をして道端で転んで起き上がれなくなってしまいました。偶然新聞配達で通りかかった女性が助けてくれ、しかも祖母を知っている方だったので家まで車で送り届けてくれました。

田舎の早朝など人通りはないに等しいので、これは本当に奇跡的でした。祖母は足を少し擦りむいたくらいで大したけがはありませんでしたが、寒さで震えていました。祖母は寒い中まだ薄暗い道を5キロ近く歩いていました。

このことが大きなきっかけとなり、やはり限界があることに気づき、祖母を介護施設に入所させることろ家族・親族で決めました。

介護施設でケアを受けてからは

初めは祖母を入所させることにショックや罪悪感もありましたが、結果的に入所させてよかったと思いました。

入所後は、だんだん時間がたつにつれて家族のことも自分のこともわからなくなっていきました。それでも施設の方にいつも身の回りを清潔にしてもらい、不安な気持ちになってもスタッフの方がうまくケアしていたり、祖母は家にいたときよりも穏やかな表情でした。

プロの方はすごいと感じました。

昔を思い出すこともあり、スタッフの方にお店の商売の話などをよくしていたようです。手先が器用でしたので工作もしたり、大好きな歌もよく歌ったりと穏やかに過ごしていました。

介護はプロに任せてよかった

 
施設で数年過ごし、亡くなりましたが最後まで穏やかに過ごしていました。

家族もプロの預け安心して生活を送ることができました。介護施設に入所させるという決断は難しかったですが、身内だけでの世話ではこのように穏やかに過ごすことはできなかったかもしれません。

本人や家族の為にもプロにお任せするという決断は正しかったと感じます。祖母の最後の穏やかな顔を思い出すと、今でもそう考えています。

    • みんなが大好きだった祖母が認知症で変わってしまうのは、辛いところがあるわ。

    • その上、介護をめぐって家で行うべきか、それとも介護施設に任せるべきか、どちらかを選ぶのは難しい決断を迫られることになるわよね。

    • 家で介護となると家族間で大きな問題が発生しかねないから、結果としては介護施設に任せて正解というわけね。

    • 介護をめぐり自分たちがどこまでできるのか、このことをまず念頭に入れたほうがいいと改めて考えさせられるわ。



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ガイド役:ホワイト

ガイド役:ホワイト

二児の母の愛猫で、チャームポイントは尻尾の白猫。
一見すると愛嬌があるように見えるが、実は意外としっかりもの。
最近は、物忘れが多くなった祖母(母の母)がもしかして認知症かもしれないと悩んでいる母を見て、どうすればいいのかいつも母のことを気にかけている。
その一方で、相方のパグの食欲旺盛やおとぼけぶりに振り回されているのも、頭が痛いところ。

サブガイド役:グレイ

サブガイド役:グレイ

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