猫だって認知症を予防して家族を守りたい

猫も大きな野原を駆け巡りたいけど、大好きな家族を認知症から守りたい(ΦωΦ)。認知症に関わるエピソードや、認知症予防のための食事や運動などを紹介します。

認知症もひとつの個性、生まれ変わった母として受け入れる

脳出血から回復した母に起きた異変は?

数年前、母が脳出血で倒れ、数週間意識が戻りませんでした。少しずつ意識が戻りだし、言葉が出ないながらも、私たちの顔を見て笑顔を見せていたので、ホッと一安心。

その後、少しずつ言葉が出るようになり、どんどん良くなっていく母の姿を見て、また前のような生活が送れるかもしれないと考えていました。

そしてかなり会話ができる頃に、ある問題が発覚しました。いつものように病室に行くと「こんにちは。僕、誰だか分かる?」と少し冗談のつもりで質問しました。

すると「あー。あんたはムーちゃん大統領や。」と返答がありました。なんだ、もう冗談が言えるようにまでなったのかと思い、再度質問すると「あんたの名前は・・・くーちゃん大臣。」と同じような返答を繰り返すばかりでした。

脳血管性認知症の後遺症は?

その後、家族の写真を見せるも、息子や夫という続柄は理解出来ていましたが、名前が出てきませんでした。

担当医にその事を相談してみると、驚くことが宣告されました。「脳血管性認知症の可能性がありますね。今はまだ回復期なので、時間が経てばある程度は回復する可能性がありますが、後遺症が残る事は覚悟しておいて下さい。」

家族共々、大ショックを受けましたが、まだ回復の可能性がある事を信じ、前向きに考えるよう努力をしました。

生まれ変わった母の言葉に反省

それから認知機能のリハビリをみっちりと受け、退院する頃には、家族の名前が言えるようになりました。それでも、伝えたい言葉を頭の中で処理出来ず、違う言葉として出てきたり、少し前の記憶が思い出せないなど、脳血管性認知症の後遺症が残るようなりました。

また元に戻ると思っていた私はショックのあまり、母に「もう僕の知っているお母さんは死んでしまったのかな。」と言ってしまいました。

すると母は困り果てたような表情で「私が病気したから、みんなに迷惑かけてごめんね。」と返事しました。

その言葉を聞き、母だって必死に頑張ってるのにひどい事を言ってしまったと反省しました。さらに今の母は生まれ変わった姿なんだと、考えるようにしました。

認知症も個性として受け入れる

それから数年後の母は、相変わらず顔と名前が一致しなかったり、伝えたい事を上手く伝える事ができず、金銭管理や電話操作が上手くできていません。このような認知機能の低下が、今でも後遺症として残っています。

それでも、昔、私を一生懸命に育ててくれた母に変わりはなく、認知症も母の個性だと感じるようになりました。

今は再発もなく、家族みんなで過去の苦労が笑い話になっており、幸せに暮らす事ができています。

    • 今まで認知症と言えば、物忘れとか被害妄想とか徘徊とか、とにかくネガティブなイメージが強くなりがちだけど。

    • 一つの個性として受け入れるという考え方は、今までにない発想の転換よね。

    • もしおばあさんが認知症になってしまったら、お母さん達家族はおばあさんが生まれ変わったとして受け入れることができるかどうか。

    • できるだけポジティブなものになれば、いいのにね。

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ガイド役:ホワイト

ガイド役:ホワイト

二児の母の愛猫で、チャームポイントは尻尾の白猫。
一見すると愛嬌があるように見えるが、実は意外としっかりもの。
最近は、物忘れが多くなった祖母(母の母)がもしかして認知症かもしれないと悩んでいる母を見て、どうすればいいのかいつも母のことを気にかけている。
その一方で、相方のパグの食欲旺盛やおとぼけぶりに振り回されているのも、頭が痛いところ。

サブガイド役:グレイ

サブガイド役:グレイ

ホワイトの妹、一見強がっているが実は甘えん坊で、毎日母といっしょにいたがっている。姉のホワイトには頭が上がらない?