猫だって認知症を予防して家族を守りたい

猫も大きな野原を駆け巡りたいけど、大好きな家族を認知症から守りたい(ΦωΦ)。認知症に関わるエピソードや、認知症予防のための食事や運動などを紹介します。

祖母が認知症になってしまったのは仕事を辞めたからなのか?

毎日計算で脳を回転させていたのに

母方に祖母がいたのですが頭脳の回転が速く記憶力のしっかりした人でした。若い頃から経理関係の仕事に就いていたのですが、売り上げの計算をして書類を作成したりして、常に数字に関わる仕事をしていました。

当時は今みたいに電卓もありませんしパソコン等も存在をしていませんので、そろばんを使って計算をしており、常に神経を尖らせなければいけないのです。例え一円でも計算が合わないと全てやり直しになってしまい、計算が合わないと言っては夜遅くまで仕事をしている責任感の強い祖母でした。

その後会計士の資格を生かして独立をする事になったのですが、会計士を数人雇い小さいながらも会計事務所を開きました。事務所の代表で社長でもあったのですが、部下を数人抱えていましたので更に忙しい日々を送るようになりました。

人の上に立つと言う事は責任者としての重大な任務もありますし、自分がヘマをすれば会社としての信頼関係も失ってしまい、従業員も露頭に迷う事になりますので常に気を張っていたと考えられます。

まさか認知症になるとは誰も考えていなかった

当時祖母は67歳を迎えており体力的にも限界だったと思うのですが、会社の社長としての使命もありましたので、責任感だけで仕事を続けていたようでした。

祖母が言っていたのですが、毎日の様に会計にまつわる仕事をしているし、常に頭を使っているので絶対に私はボケる事は無いと言っていました。規律正しくて正義感が強く、曲がったことが嫌いな祖母で常に厳格な行動をしていましたので認知症になるはずが無いと家族全員が思っていました。

その後、70歳になった時に体力の限界を感じ始めてしまい、後継者を見つけて会社を譲り渡し隠居生活に入っていきました。

祖母は本当に良く働きましたし、70まで働いた事に誇りを持っていたのですが、仕事に対する責任感から解放をされて楽になったと言っていました。仕事をする必要がなくなり自由になった祖母でしたが、当時は一人暮らしをしていましたので家から我が家へ遊びに来る事が日課になっていたのです。

タダの物忘れではなく認知症になっていた

ですが、ある日を境に認知症と思える行動が出る様になってしまい、不自然な行動が始まってしまったのです。

祖母は家に帰ると必ず帰宅をしたと電話で連絡を入れていたのですが、先程連絡をくれたにも関わらず1時間後に再び今帰ったと連絡をするようになったのです。先程連絡をもらった事を伝えると連絡をしていないと言い出し、本人には全く記憶が無かった様で覚えていないのです。

そのような事が続くようになってしまい、おかしいと思ったのですが、私達家族はタダの物忘れで勘違いだと思い、甘い考えを持っていました。歳を重ねると物忘れは仕方が無いと思っていましたし、誰でもある事だと考えていましたが、まさか症状が酷くなるとは夢にも思いませんでした。

認知症は徘徊するまで進行してしまった

ある日の事です、家に帰宅をしたはずの祖母から電話連絡を待っていたのですが、夜の10時を回っても連絡が無く、こちらから連絡を取っても電話に出る事がありませんでした。

心配になり祖母の家に行ったのですが、電気も付いていませんし、合鍵を使って中に入っても帰宅をした様子が無いのです。そこで警察に出向いて捜索願を出したのですが、どこかで事故にでも合ったのでは無いかと考えると、心配で眠る事ができませんでした。

警察からの連絡を待っていた所、朝方の3時頃に警察から保護をしたと連絡が入り警察署に迎えに行く事になりました。

到着をすると祖母が座って私達に向けて手を振っており、笑顔でどうしたのと言って来たのです。ここが私の家だと言い出し保護をされた事もわかっていない様子で、完全に認知症の状態が出ている様子でした。

認知症は脳を使わなくなると起こりやすくなる

家に連れて帰って家で預かる事になったのですが、足だけは丈夫でしたので勝手に家を飛び出してしまい、度々警察にお世話になることになってしまいました。鍵を掛けて閉じ込める事もできませんし、誰かが付いていなければいつ徘徊をするかわからない状態でしたので、家族の一人が常に付いていなければならないのです。

その後、家族の名前も分からなくなりましたし、実の娘の名前も言えないほど認知症が進行をしていきました。やがて体調を崩して入院をすることになり、80歳で永眠をしてしまいましたが、人はどうなるのかわからないと感じました。

70歳まで会社の社長をしており部下も預かって会計職の仕事をしていましたが、非常に精細で神経を使う仕事なのです。常に頭の中が数字の計算で一杯になってフル回転をしていたのですが、仕事を辞めて脳を使わなくなった事が原因で痴呆症になったのは間違いがありません。

仕事を辞めると心が楽になりますし脳も使う事が少なくなりますので、他に取り組める事を見つけて脳を使い続ける事が痴呆症の予防になると考えています。

    • 今まで仕事で脳をフル回転し続けていたのに、いざ仕事を辞めると脳の回転が止まることになってしまい、その結果認知症になってしまう。

    • やはり仕事を辞めたことが認知症へつながることになったから、結果として仕事を続けたほうが認知症を予防することになるのかしら。

    • たとえ仕事を辞めたとしても緊張の糸を切らせないためにも、毎日脳トレなどを続けたほうがよかったかもしれないわね。

    • 仕事をやめて緊張の糸が切れた結果、脳の回転を止めてしまうことになったから、認知症予防のためにも脳は常に回転させないといけないってことね。



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ガイド役:ホワイト

ガイド役:ホワイト

二児の母の愛猫で、チャームポイントは尻尾の白猫。
一見すると愛嬌があるように見えるが、実は意外としっかりもの。
最近は、物忘れが多くなった祖母(母の母)がもしかして認知症かもしれないと悩んでいる母を見て、どうすればいいのかいつも母のことを気にかけている。
その一方で、相方のパグの食欲旺盛やおとぼけぶりに振り回されているのも、頭が痛いところ。

サブガイド役:グレイ

サブガイド役:グレイ

ホワイトの妹、一見強がっているが実は甘えん坊で、毎日母といっしょにいたがっている。姉のホワイトには頭が上がらない?