猫だって認知症を予防して家族を守りたい

猫も大きな野原を駆け巡りたいけど、大好きな家族を認知症から守りたい(ΦωΦ)。認知症に関わるエピソードや、認知症予防のための食事や運動などを紹介します。

なぜ認知症で徘徊するのか?それには理由があったと周囲の対応への実体験で感じたこと

道の真ん中にいた高齢者の女性は認知症で徘徊していた?

私が高校生の時、学校からの帰りは小さな駅の前を通って帰っていました。その日も、友人と2人、駅に向かって歩いていたところ、道の真ん中に白髪の高齢女性が座っていました。白い鞄を斜めにかけて、「じーっ」と一点を見つめていました。

よく見ると、衣類はところどころ破けてボロボロで、顔中が傷だらけ、白い鞄には赤い血の跡が沢山ついていました。これは大変だと思い、すぐに高校に連絡し警察が来てくれました。

あとで聞いた話ですが、認知症を患っていて、家族が目を離したすきに徘徊してしまい、数日前から行方不明。山中をさまよった挙句、駅にたどり着いたそうです。

このことがあってから、認知症というものの難しさを知りました。それから私は、福祉に従事する事を志して、介護福祉士となったのです。

ライブイベントにいた高齢者の男性も認知症だった?

普段の生活の中でも、この人は認知症かもしれないと思うことがあります。その気付きが功を奏したこともありました。

友人に誘われて、昼間にライブイベントに行った時のことです。若い男女が数百人の中、あきらかに場違いな格好の方が1人いました。高齢の男性で、上下はスウェット姿、ズボンが少し下がっていることに違和感もあったのです。

近くにいたイベントスタッフにそのことを伝えると、10分くらいして中年女性が2人来ました。「〇〇さん、勝手に出ていったらダメでしょ」と、声を掛けています。

その後の会話を聞くと、その女性の方々は近くの個人病院から駆け付けた様子で、〇〇さんは病院から抜け出して徘徊していたようです。スタッフからも、駆けつけた方からもお礼を言われ、その場は事なきを得ました。

認知症で徘徊するのにはきちんとした理由があった

私がこれまで経験した徘徊には、さまざまな理由がありました。例えば、「亡くなった伴侶が、まだ存命と思い探しに出掛ける」とか、「まだ働いていると勘違いして、昔の職場へ出勤しようとする」とかなど。周囲からすれば、思い違いや、勘違いと思われてしまうケースが多いです。

ですがその徘徊をしようとする方にとっては、それが現実であり、今達成したい目的なのです。周囲が否定することで、逆に興奮してしまったりすることも良くあります。

認知症と向き合うには、その方がこれまで過ごしてきた生活の歴史を理解し、現実との違いを説くのではなく、思いを肯定していくことが大事と考えています。

認知症であるがゆえに起こるトラブルの大半は、目的を達成したいと思う意識があるからこそ。トラブルとなる前に違う目的を促すことで、関わる周囲の負担も軽減できるでしょう。

    • 認知症を発症させると、必ずと言っていいほど出てくるのが徘徊だけど、本人にとってはちゃんとした理由があるとはね。

    • 徘徊でもどこかへ行くとか一言あればわかるからいいけど、黙って出ていって徘徊するとそれこそ交通事故などに巻き込まれてしまう恐れもあるわ。

    • かといって、無理に徘徊を止めさせようとすると本人が怒ってしまい逆効果になってしまうから、いっそうのこといっしょについていって外出するのもいいかもしれなわね。

    • 徘徊は日中ならまだいいけど、真夜中に徘徊を始めるのは勘弁してほしいわ。(+_+)

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ガイド役:ホワイト

ガイド役:ホワイト

二児の母の愛猫で、チャームポイントは尻尾の白猫。
一見すると愛嬌があるように見えるが、実は意外としっかりもの。
最近は、物忘れが多くなった祖母(母の母)がもしかして認知症かもしれないと悩んでいる母を見て、どうすればいいのかいつも母のことを気にかけている。
その一方で、相方のパグの食欲旺盛やおとぼけぶりに振り回されているのも、頭が痛いところ。

サブガイド役:グレイ

サブガイド役:グレイ

ホワイトの妹、一見強がっているが実は甘えん坊で、毎日母といっしょにいたがっている。姉のホワイトには頭が上がらない?