認知症の祖母は親に任せて認知症の他人を介護するとある男の体験談
認知症は年をとれば発症率が高くなる?
僕は現在30代の男です。祖母は認知症で転倒骨折をきっかけに老人ホームにお願いしてました。そんな僕は仕事として、認知症対応型グループホームで働いております。(形だけは、フロア管理者)
親が認知症になったらどうしよう?と御不安な方々も多いのではないでしょうか。逆に年をとったら認知症になるものだ、と思うくらいで良いと考えています。
認知症と言っても認知症の型は100種類以上あり、一番多いのは、アルツハイマー型認知症です。
アルツハイマー型認知症と診断され営業につかまる
僕の祖母も今年で95歳になりましたが、この型の診断を受けたのです。僕の祖母は、祖父が亡くなってから一人暮らしをしてました。
僕の親がたまに様子を見に行くと、まあ簡単な詐欺や営業に引っ掛かっている、のを発見することが増えたようです。普通、といいますか、認知症の初期段階で、分かりやすい点は、「醤油等同じ商品をたくさん買ってある」や、「同じ事を何度も言う」等々です。
僕の祖母は、電話で「アンケートですが、蟹すきですか?」と聞かれたことがあり、「好きですよ」と答えていました。すると「注文有り難うございます!」と営業マンが来て、頼んだっけ?みたいな感じで高い蟹を買うことになってしまったのです。
また、祖母が自分で亡くなった時のために葬儀会社契約をしていたのですが、飛び込みの営業マンが来て、違う葬儀会社と契約することもありました。
アルツハイマー型認知症でオレオレ詐欺につかまりそうに
きわめつけは、オレオレ詐欺に引っ掛かりそうになったことです。
祖母は、孫の僕が車の事故を起こしてお金が必要だから振り込んでくれ、とオレオレ詐欺の電話に引っ掛かり、銀行へ向かいました。あいにく、お金の振り込み方がわからない祖母がまごまごしている所で銀行員さんが声をかけて下さり、ギリギリで振り込みすることなく、間に合いました。
ちなみに、今でも、僕が電話したと思い込んでます。
認知症を発症すると骨折しても歩けるようになる?
そんなこんなで、定期的に僕の祖母の家へ様子を見に行っていた僕の親ですが、ある日、転んで起き上がれない状態の祖母を発見したのです。祖母は転んで足の骨を折ってました。
僕の浅い知識の範囲では、高齢になって足の骨折ると2度と歩けなくなることが多い、という情報はありました。だが、僕は短い経験と少ない体験統計ですが、「認知症の方は骨折しても、また歩けるようになることが多い」ということです。
実際に僕の祖母は、この転倒骨折で入院した次の日に骨折していることを忘れて、一人でないトイレに行ったようです(その日から拘束されました)。まあ、とにかく、普通骨折れて戦意喪失になる所を普通に忘れて、なんか痛いな~と歩き出しました。
ちなみにその後老人ホーム入居後も転倒骨折するも再び復活し、杖を使い一人で自力歩行してました。
認知症への介護に対し前向きになれたら
以上、一部の体験談を書かせて頂きました。昨今、また介護の問題がニュースになってますが、少しでも前向きに捉えて頂けたら幸いです。
認知症の高齢者にとってやっかいなのは、オレオレ詐欺とか営業とかの電話につかまってしまうことよね。
もちろん、認知症を発症させていなくても高齢者でなくてもやっかいな問題なのは確かだけど、お母さんも知らない電話番号からの電話で営業とかの電話が来たときはイライラしていたわ。
認知症でなければ、電話は相手からの電話番号が表示されるようナンバーディスプレイを設定しておいて、非通知や知らない電話番号には出ないようにさせるのが一番だけど。
認知症を発症させていると、どれが知らない電話番号なのかわからなくなってしまう恐れがあるわね。常時留守番電話にしておいて認知症の高齢者に対して電話に出させないようにするのが、いいかもしれないわ。
ただ問題なのは、認知症の高齢者が携帯電話を使う場合よね。家の固定電話の場合は認知症でも家族が見守ることができるから防げるかもしれないけど、携帯電話ならそれがやりにくくなるから、オレオレ詐欺とかの電話につかまりやすくなるかも。
認知症を発症させたら、身を守るためにも携帯電話を使わせないようにすることも考えたほうがいいかもしれないわね。
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