猫だって認知症を予防して家族を守りたい

猫も大きな野原を駆け巡りたいけど、大好きな家族を認知症から守りたい(ΦωΦ)。認知症に関わるエピソードや、認知症予防のための食事や運動などを紹介します。

認知症介護の仕事として初めての高齢者の担当へまかされたとき

初めての認知症介護で担当の入居者は徘徊で保護されていた?

僕は認知症の人の介護をして7年になります。グループホームにおいて初めて担当させていただいた入居者さんはいまだに深い思い出となっております。本当は仕事としてやっているので、自分の感情移入してはいけないのですがね。

初めての担当入居者さんは、80代女性。僕が入社する前に一人で外へ出ていってしまって、行方不明になったことのある徘徊経験者でした。

その時は道路の真ん中を歩いていたところを運良く警察に保護されて、何を聞いても自分の名前を繰り返し言うだけで会話が成立しなかったようです。

当時、洋服に名前だけでなく施設名と電話番号を書いていたので、無事グループホームに帰ってきました。この方は言葉があまり話せなくなっていて、車のことを船と言ったりしてました。

食事のときに異食を感じたら差し出されたものとは?

また、食事の時間になって隣で一緒にご飯食べていたときのことでした。

おもむろにちり紙を取り、鼻をかんだかと思ったらはしでつかんだので、「食べるかもしれない(異食という)」と考えて、すぐ対応できるように様子を観察してみました。すると「これ美味しいから食べなさい」と、僕の口の中に鼻をかんだちり紙を入れていたのです。

他の職員が笑っている中、ある職員が「~君美味しい?」と笑いながら聞きました。つい僕も悪ふざけで「美味しいですけど、ちょっとしょっぱいですね」と言うと、周りが大爆笑して、つられてかその僕の担当入居者さんも笑いました。

オムツを嫌がることを考えると使わないほうがいい

この入居者さんは、もちろんトイレの間隔も分からなくなっていました。もちろんオムツにした方が本人にとって良いと、僕以外の職員全員が会議で言いました。僕のエゴやら、自分勝手やら、理想論言ってチームの輪を乱すのはやめてくれ等々言われました。

それでもひねくれものの僕は、断固として言いました。「オムツ使うなら使うで良いですが、僕の意見は変わりませんけどね。」

その時の施設長が僕の意見にのっかってくれたのですが、「その代わり、できる限りやることやりなさいよ」と言われました。

行きたくなるときは水分補給の時間を見計って

それで、その次の日から排泄間隔の統計を取ることになりました。

もちろん本人が「オシッコしたい」ということはないのです。座っている時にソワソワしていたり、歩いている時の表情やら、水分補給の時間と水分量やら統計をとり、支援させていただきました。

認知症といえども、やはり相性等や気分のムラがあり、基本的に水分補給の時間は決まっているのですが、職員によっては拒否があって飲まない時間もあったからです。

その後その入居者は入院していた

まだまだ書きたいことはあるのですが、長くなってしまったようなのでこれで終わります。

ちなみにこの方は今は退去して他の病院に入院しています。年に一度くらい車で5時間かけ、他の用事のついでに(笑)顔を見に行って、ただ手を握って帰ります。

それだけで、いまだに僕は泣いてしまいます。

おしまい。

    • 食事のときに認知症の入居者から食べ物でないものを異食させられるのはいい感じではないけれど、それで笑いをとるのはなかなかできることではないわね。

    • 認知症の高齢者を介護するにあたってはイライラしないで広い心を持たないと、それこそ介護ストレスになってしまうからね。

    • あと認知症の介護にあたっては、水分補給の管理としてお手洗いだけでなく熱中症への対策もしっかりとやらなければいけないわね。

    • 特に真夏の暑い時期になると、認知症の高齢者は暑さがわからなくなってそれが脱水症になって命の危険にもかかわるから、水分補給だけでなく塩分もとって熱中症には万全に備える必要があるわ。

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ガイド役:ホワイト

ガイド役:ホワイト

二児の母の愛猫で、チャームポイントは尻尾の白猫。
一見すると愛嬌があるように見えるが、実は意外としっかりもの。
最近は、物忘れが多くなった祖母(母の母)がもしかして認知症かもしれないと悩んでいる母を見て、どうすればいいのかいつも母のことを気にかけている。
その一方で、相方のパグの食欲旺盛やおとぼけぶりに振り回されているのも、頭が痛いところ。

サブガイド役:グレイ

サブガイド役:グレイ

ホワイトの妹、一見強がっているが実は甘えん坊で、毎日母といっしょにいたがっている。姉のホワイトには頭が上がらない?